『The Monocle Guide to Cozy Homes』

Books

Tyler Brule(タイラー・ブリュレ)氏率いるイギリス発のグローバル情報誌「Monocle(モノクル)」は毎号楽しみにしている貴重な雑誌だ。そのモノクルからガイドシリーズ第3弾の書籍『The Monocle Guide to Cozy Homes』が発売された。

「House」から「Home」へ

スタンダード版の入荷がまだ先になるようなので、待ち切れずシックで美しい装丁のデラックス版を購入。今回もモノクルらしいグローバルな視点の情報とエッセンスがギュッと詰まった一冊になっている。美しいデザインの誌面やクオリティの高い写真を眺めているだけで、どうすれば「House」を居心地のいい「Home」にできるかたくさんのインスピレーションが湧いてくる。現実のマイホームはごくごく平凡なマンションだが、大切なのはエッセンスを無理せず取り入れるセンスかなと。

「The Monocle Shop」

ちなみにこの本を購入したのは昨年10月富ヶ谷にオープンした「The Monocle Shop」。この新しいショップはモノクル東京支局の編集オフィスとラジオスタジオ「モノクル24」も兼ねていてモノクルの世界観をトータルに表現したいわば彼らの“Home”といえる場所。内装デザインやディスプレイなど実にセンスがよくてずっといたくなる空間だ。そして店舗奥のスペースで働くスタッフの動きが垣間見えるその空気感が、まさにモノクルにとっての“Cozy Home”を作り出している要因なのだろう。


モノクルが富ヶ谷という場所を選んだことが個人的にはとても興味深い。すぐ近くには「FUGLEN」があるし、いまや奥渋のランドマーク的な「SPBS」、センスの良いライフスタイルショップや隠れ家的な飲食店などこのエリアからは本当に目が離せない。ぜひ一日かけてじっくり散策してみたい。