自分史上一番ミニマルな『エンダースキーマ』の財布

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最近の僕のテーマはいかに持ち歩くものをミニマル化するかということ。元々大のカバン好きということもあって、その日使う予定のないものまで一式カバンに放り込むスタイルが日常化し安心感があった。

でもそれは無駄が多いし物理的に重いカバンを持ち歩くのに疲れてきた。まずはカバンの中身のミニマル化に取り組む。カバンが軽くなるだけでもずいぶんと身軽になって気持ちも軽くなる。でもあとちょっと頑張って手ぶらにはなれないものか。高城剛や佐藤可士和のように。

財布のミニマル化

まず何とかしなければならないのは財布。ミニマリスト界隈では有名な某メーカーの薄い財布や小さい財布を見に行ったり、海外メーカーのミニマルウォレットをリサーチしたり、手持ちのカードケースとコインケースの2個持ちを試したり。でもどれもいまいちしっくりこなくて、身軽になりたいのに気持ちはどんどん重たくなっていく。そんなとき記憶の片隅に追いやられてすっかりノーマークだった『エンダースキーマ』の財布のことを思い出した。1LDKなんかでも扱っているすごく個性的で他にはないデザインのミニマルな二つ折り財布。なんだか急に気になって探し始めたものの、そもそもの流通量が少ないせいかネットで調べてもどこもSold Out。でも結論から言うと無事に購入しさっそく使い始めた。折りたたむと9㎝四方のコンパクトな財布に札入れ、コインケース、カードホルダーが実に機能的かつユニークに配置されている。よく使うカードはスリットに、その後ろのホルダーには4,5枚のカードが入る。コインケースの蓋の部分はコイン受けのトレーを兼ねるなど随所に工夫が。エンダースキーマというブランドの独特なスタンスやこだわりがこの財布に凝縮されていて使う側のストイックさが試されているような気がする。色は黒とさんざん迷って経年変化を一番味わえるナチュラルにした。このブライドルレザーがどんな風に深い艶のある質感に変わっていくのか楽しみだ。


『エンダースキーマ』という名前の由来

偶然のタイミングなのだが、いま書店に並んでいるポパイ3月号「仕事とは?」の特集の1人目に紹介されているのがエンダースキーマのデザイナー柏崎亮氏。このブランドを立ち上げるきっかけとか、そもそもなぜ靴のデザインをするようになったのかなど知るとブランドへの興味がさらに深まっていく。ちなみにブランド名の由来は男は青いイメージ、女は赤いイメージといった社会的性差を表わすジェンダースキーマという心理用語が元ネタ。性差を超えたものづくりをしたいという思いを込めて、アルファベットのGの一文字先にあるHを頭文字にした『HENDER SCHEME』と名付けたそう。音の響きもカッコイイけどこんな深い意味があったとは。

代々木上原と代々木八幡の中間にある「JOHN」というショップで購入。エンダースキーマのアイテムが充実