ボールペン1本のデザインにも手を抜かない『Dyson』という企業の底力

Art-Design

最近手に入れた1本のボールペン。その企業の新製品の発表会でノベルティとして配られたものだが、既製のペンにロゴをプリントするだけの販促品という概念を見事なまでに打ち破る美しいオリジナルデザイン。

その企業とは『Dyson』。シンプルでミニマルなステンレス製のペンの名前は「Dyson Biro」。ノベルティのボールペン1本にさえ一切の妥協を許さない本物のデザイン哲学が貫かれている。なんと20人ものエンジニアが数ヶ月をかけて15のプロトタイプを作った末に完成したものらしい。もう完全にノベルティのレベルを超えている。

最新のテクノロジーを独自の個性的なデザインで商品化し次から次へとヒットさせてきた最先端の世界的な企業が、たった1本のボールペンにこだわるその姿勢こそが何を最も重要視しているかの本質を物語っている。そしてそういうベースがあるからこそ常識を覆す斬新なアイデアも理にかなっていると僕らは信頼し、見たことのないデザインにワクワクするのだ。『Dyson』のブレないイメージ戦略は間違いなく成功している。