シティ・ポップというジャンルの音楽が好き

Music

初めて買ったレコードがABBAのベスト盤、それからビートルズを知り、プログレ沼にどっぷりハマり、YMOに衝撃を受け、流行りのAORやフュージョンを通過して、ジャズやボサノヴァ、ECMやニューエイジ系に傾倒していった僕の音楽遍歴。

渋谷のCISCOやディスクユニオン、当時ロフトの1FにあったHMVや今はなき六本木WAVEに毎日のように通っていたあの時代。音楽は今でも僕の生活になくてはならないものではあるが、常に最新のチャートを追いかけたり新譜をまとめ買いすることはなくなり、自分が本当に好きな音楽さえあれば満足できるようになった。中でも「City Pop」「Light Mellow」「Urban Groove」そんなジャンルの音楽に魅かれる。もちろんパット・メセニーの新譜は必ず買うし、ロバート・グラスパーもチェックしてるし、昔のジャズやボサノヴァのアルバムを掘ったりもするけれど、いわゆる和モノのメロウなボーカル系はずっと聴き続けている。わかりやすく挙げると、山下達郎、吉田美奈子、キリンジ、冨田ラボ、流線形、一十三十一、サノトモミ、畠山美由紀、土岐麻子、bird、復活を願ってやまない具島直子、あと新しい才能として期待しているのが北園みなみ。なかでも現在のシティ・ポップ・シーンに衝撃を与えたユニット「流線形」をオウン・プロジェクトとするクニモンド瀧口氏の動きからは目が離せない。流線形の2ndアルバムでボーカルに迎えた一十三十一のその後のアルバムにプロデューサーとして参加し「CITY DIVE」というシティ・ポップの金字塔ともいえる作品以降、数々の名盤に関わっている。

その一十三十一待望のニューアルバム「THE MEMORY HOTEL」が10/21にリリースされた。なんと10/26には「Billboard Live TOKYO」でのライブが控えており、ギリギリのタイミングだが間に合って良かった。今回の作品も王道のアーバンなシティ・ポップ路線、ライブでは最新の音を生でじっくり楽しみたい。

ニューアルバムから一曲、切ないバラードをどうぞ。