厳選した筆記具をタイトに収納するペンケース

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以前の記事でいつもポケットに放り込んでいるラミーのペンのことを書いた。仕事でカバンを持って出かけるときは携帯する筆記具のバリエーションが増える。愛用のペンケースをカバンに放り込むからだ。

お気に入りの筆記具をタイトに収納するペンケースとして使っているのは、ルイ・ヴィトンの『Etui Stylo(エテュイ・スティロ)』。すでに10年選手だがシンプルで頑丈な作り。入るのはせいぜい3〜4本、用途に応じて厳選した筆記具を入れ替えたりしながら。たとえばある日のラインナップはこんな感じ。(以下左のペンから順に)

モンテグラッパ NEROUNO

モンテグラッパの一番代表的なモデル。NEROUNO=ひとつの黒。ピアノのようなブラックがシックでかっこいい。そしてモンテグラッパ伝統の八角形のフォルムがなぜか意外なほど握りやすい。モンブランもいいけど、ちょっとハズしたいときはこちらを選ぶ。

ラミー2000 4色ボールペン

商品名の2000には西暦2000年になっても古びないデザインという意味が込められているらしいが、1966年に登場以来50年経った今もモデルチェンジの必要など微塵も感じさせない。バウハウスに影響を受けたゲルト・A・ミュラー氏によるデザインだが、彼はブラウン社のデザインも手がけていたと知って納得した。ネットではリフィルをJetStreamに交換するといったカスタマイズの情報が溢れているが、僕はあえて純正のまま使っている。やや太めの線といかにも油性っぽいヌルッとした書き味が好きだ。

ロットリング600 製図用シャープペン

使い込むほどわかる計算された重量バランス、ローレット加工の細かいギザギザのグリップがしっかりと指をホールドする。ペン先から芯を出す細いスリープと呼ばれる部分の長さが4ミリもあって、いかにも精密なものが描けますといった自信のようなものすら感じる。僕の書く字は全然精密ではないが(笑)。

ぺんてるのサインペン “THIS IS A PEN”

1963年に誕生した日本が世界に誇るベストセラー。アメリカのジョンソン大統領が品名の通りこのペンでサインしている写真が新聞に掲載されたのをきっかけに人気に火がつき、1965年にはNASAの公式スペースペンとして採用され宇宙にも行った。2011年に人気イラストレーターNoritake氏が“THIS IS A PEN”の文字をデザイン。誰もが初めて習う英文の定番ながら普段はほぼ使うことがないであろう一文。この発想にはやられた。ユーモアと揺るぎない説得力を感じさせるデザイン。

とりあえずはこんな感じのお気に入りの筆記具をペンケースに入れて携帯している。虎視眈々と一軍入りを狙う二軍のアイテムも控えている。近頃はメモツールの役割をデジタルのガジェットに任せることも多いが、やっぱりアナログにはアナログの良さがある。美しく機能的なデザイン、使っているときの心地良さ、自分にピタリとくる文房具という身近な道具が、仕事のパフォーマンスやクリエイティブに与える影響はとても大きいと感じるのだ。