僕の手元に残った時計ーROLEX『エクスプローラーⅠ』

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もともと収集癖がある上にハマりやすい性格なので、好きなジャンルのものはかなり突きつめて掘り下げてきたように思う。特に機械モノに弱くて、男子であればかなりの確率で通るであろう時計、カメラ、オーディオ、車なんかがその代表例。

もちろん極めようと思ったらお金がいくらあっても足りないのでその手前で引き返す感じで。そして面白いのがいろいろコレクションしても結局最後はベーシックに戻るというか、複雑なものではなく究極にシンプルなものこそが本質だったりするように思う。というわけで、まずは時計。僕の手元に残ったもの、言い換えれば多分これからもずっと使い続ける生涯の相棒をご紹介したい。

ロレックスには若い頃からずっと憧れていて、型番とかムーブメントの種類とか前期後期の違いとかやたら知識だけは頭に詰め込まれていたものの、いざ最初に買おうとしたとき何にしようかさんざん迷ってこの『エクスプローラーⅠ』に。こだわったのは自分の生まれた年のモデルにしたくて、でもその時点ですでにヴィンテージだから(笑)納得できるコンディションの個体にようやく出会えたときは本当に嬉しかった。型番はレファレンス1016(前期)で、ムーブメントはCal.1560。究極にシンプルな文字盤、ケース径36㎜の小ぶりなサイズ感、服装やTPOを選ばないデザイン、僕的にはすべてが完璧。

これまで手入れらしい手入れを全くしていないのに僕の相棒は忠実に仕事をしてきた。でもさすがに自分と同じ年だと考えるとそろそろ精密検査も必要かと思い日本ロレックスにOHを依頼した。希少部品をスイスから取り寄せる必要があったりしてメンテナンスできる最終ぎりぎりのタイミングだった。でもなんとかこれで僕の一生に付き合ってくれるだろう。