『エイリアン: コヴェナント』鑑賞

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今年公開の映画で「ブレードランナー2049」と並んで一番楽しみにしていた『エイリアン: コヴェナント』を観てきた。79歳にしてこの2つのSF大作シリーズを同時にコントロールしているリドリー・スコット恐るべし。

「プロメテウス」から続くはずの壮大なストーリーは影を潜め、「エイリアン」シリーズ王道の恐怖に立ち返ったという印象。ただし見えない敵がジワジワと忍び寄る緊迫感がいまいち、あっさり現れる唐突さが残念。エイリアンの動きもCGゆえにリアルな不気味さに欠ける。しかも途中なぜ?と疑問に思うシーンも多く、不完全燃焼な無理やり感は否めない。あと今作の主人公は一体誰なんだろう。やはりマイケル・ファスベンダーが二役演じる新旧のアンドロイドということになるのか。それだと必然的に感情移入はできない。途中から薄々わかってしまう後味の悪い結末が(個人的に嫌いではないが)このあと「エイリアン」第1作以前を描いた前日譚(プロローグ)三部作の最終章にどう繋がっていくのかやや心配ではある。が、あともう一作は確実に観られるわけだからそこに期待するしかないだろう。