『Apple Watch Nike+』を使い始めた

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アップルウォッチ“SERIES2”を使い始めた。革新性や必要性で言えばiPhoneには遠く及ばないが、いつの間にか僕の腕の定位置を毎日占有している。

購入したのは『Apple Watch Nike+』ブラック/ボルトスポーツバンドのタイプ。マーク・ニューソンのデザインテイストを感じさせるこのバンドのデザインは個人的には嫌いではない。スポーツやトレイルランの時には快適だが、さすがに普段使いには派手すぎるのでウーブンナイロンベルトを併用している。基本的な使い方はiPhoneの通知を手元で確認して最低限のアクションで処理するという子機的な役割がどうしてもメインで、これは性能がアップした“SERIES2”でも今のところ変わらない。せっかくGPSを内蔵してスタンドアローンになったのだから、iPhoneがなくても使えるキラーアプリの登場(Pokémon GOなんかじゃなくて)がとにかく待たれる。意外と便利なのが普段iPhoneではあまり使っていない「Hei, Siri〜」、スケジュールの追加、リマインダーやアラームの設定、ちょっとした調べものなど喋りかけるだけで仕事をしてくれるので思った以上に使いこなしている感覚になる。もちろんまだまだ一人前のアシスタントとは言えないけれど。バッテリーも初代と比べるとかなり持つようになった印象。通常の使い方なら2日はいけそうだけど、寝る前に充電するスタイルを変えるほどの進歩ではない。やはり一番のトピックはApplePayにSuicaやクレジットカードを登録できるようになったことで、アップルウォッチを電子マネー端末として使えるということだろう。この便利さは一度体験するともう戻れない。僕の平凡な日常のシチュエーションならアップルウォッチだけですべての支払いを済ませることが可能だ。電車やタクシーでの移動、コインパーキングの利用、レストランやコンビニの支払い、自動販売機、ヨドバシやビックカメラでの買い物、これらはSuicaさえあれば決済できてしまうし、使える場所はそれこそ無数にある。つまりアップルウォッチを腕にはめてSuicaのオートチャージの設定さえ済ませておけば、財布を持ち歩かずに済むという究極の手ぶらライフが実現するのだ。もうこれだけで僕的にはアップルウォッチのある生活の恩恵を十分受けていると思っている。プロダクトとしての革新性には欠けるけれど、僕らのライフスタイルを確実に変えるソリューションという枠でとらえれば画期的な製品といえるのかもしれない。