『ジランドール』のアートに囲まれた空間でゆっくり過ごすランチタイム

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「パークハイアット東京」は自分をリセットするために訪れる特別な場所。気分を高揚させる「ニューヨークグリル」や心地よい緊張感の「梢」もいいが、ひとり静かな時間を過ごすなら『ジランドール』のアートな空間がふさわしい。

開放感あふれる空間の高い壁を埋め尽くす144枚のモノクロ写真のコラージュ。カフェで寛ぐ人々の自然な表情を捉えた写真家ヴェラ・マーサー氏の作品がヨーロッパの街角にトリップしたような錯覚を起こさせる。カジュアルでありながらも優雅な時間を過ごせる『ジランドール』はちょっと贅沢なランチにちょうどいい。スタッフの対応もフランクで気持ちよく、こちらの要望を寛容に受け入れてくれる。

この日のランチは、まずここでは必ずオーダーする「シーザーサラダ」をハーフサイズで、メニューには載っていない大好きな「フレンチフライ」をリクエスト、メインは「渡り蟹のソースのリングイネ」をスパゲティに変更といった感じ。とにかくそのとき食べたいものを自分好みにアレンジして組み合わせれば理想的なランチアラカルトが完成する。



ジランドールからフロントレセプションへ向かって進むと圧巻のライブラリースペース。パークハイアット東京の空間すべてを監修するインテリアデザイナー、ジョン・モーフォード氏が選び抜いた2000冊の蔵書が彼が決めたとおりの配列で収められている。

パークハイアット東京のアーティスティックな演出はエントランスロビーに入った瞬間から始まる。アンソニー・ドナルドソン氏によるダイナミックなオブジェ「Airflow」の台座にさりげなく置かれた腕時計、ここから先は時計を置いて非日常の時間と空間を楽しんでほしいというメッセージが込められている。

1994年開業当時から基本的な部分は全く変わっていないのに少しも古くなることなくむしろその魅力は増している。まさにコンセプト通り東京で最も“タイムレス”な場所としてこれからも他を圧倒し存在し続けるに違いない。